絵本で世界中に感動を与えたい!高校生絵本作家まめたろうの挑戦

千葉県にたった一人で絵本プロジェクトを回し始めた高校生がいると聞いたHALOMY取材陣は、千葉へ飛んだ。彼の名は、まめたろう。 こちらの想像を遥かに上回るはぐれものぶりに取材スタッフは大興奮。さわやかなマスクの下に隠された熱い情熱とその原動力に迫りました。

目次

「モテたい!」が原動力?

ーそもそも、まめたろうさんはどうして絵本作家になろうと思ったのですか?


僕、運動が苦手なんですけど、モテるヤツってだいたい運動できるじゃないですか。運動できない僕がどうやったらモテるかなって考えたんです(笑)。運動は苦手だけど、昔から絵がすごく好きで得意だったから、女子の多い美術部に入ればモテるかなと思って中学で美術部に入りました。
そこから、好きな漫画家を模写したり、市のポスターを描いて賞取ったりもしました。 気を良くして、今度は漫画を描いて応募してみたところ、これはいまいち当たらずで。 それならばと、次は絵本を描いてTwitterに投稿してみたら、すごく反響があったんです。嬉しくなって賞に応募したら、なんと奨励賞をいただけて!そうすると周りがまた褒めてくれるんですよね。褒めてもらえるから、もっと描きたいってモチベーションが上がっていったんです。そうしているうちに、もともと絵本がやりたいとか絵本が好きっていうわけじゃなかったのに、もう絵本が大好きになってしまって!それがきっかけですね。


ーはじめから絵本作家になろうと思っていたわけではなかったというのは意外ですね。


はい。もとはと言えば、モテたい気持ちからの行動だったかもしれません。
やりたいことがないって言う人がいますが、できることからやっていけばいいと思うんです。できることが褒められたりすると、好きになっていき、やりたいことに変わるんじゃないかなと思います。初めからやりたいことが見つかる方がおかしいんじゃないかな。子供の頃ってやりたくもないのにピアノ教室に行かされたりするじゃないですか。
でも、やっていくうちに褒められて、気づくと好きになってることもあると思うんです。

発信すれば必ず誰かが助けてくれる

ー絵本作家になることを周囲はどんな風に受け止めていましたか?


絵本に集中するために去年部活を辞めたんですけど、その時に部活の顧問も「部活と絵本を両立すればいいのでは?」というスタンスでした。僕の親は元々すごく理解があって、基本的に「好きにしていいよ」というスタンスなんですけど、そんな親でも若干首をひねっていたように感じます。
正直、その頃が一番しんどかったですね。でも、賞をとった途端にみんなの態度が変わりました。


ー絵本を出版するにあたり、どんなファーストアクションをとったのでしょう?


情報収集をめちゃくちゃしました。 まず、自分と似ていることをやっている人はいないかなと探しました。
ネットで「絵本 出版 高校生」とか入れても全然出てこなかったんですけど、同人誌を出している人をTwitterで見つけて、その人にアクセスして印刷所の人を紹介してもらうことができました。


ーSNSで協力してくれる人を見つけたのですね。


「助けてください」と真剣に発信すれば、意外とみんな助けてくれるということを実感しました。学校だと一人でやらなきゃいけないけど、社会の人はみんな助けてくれたし、色々教えてくれました。学校では一人でやるように教わってきたけど、そうじゃないんだなと。
必ず共感してくれる人は現れるし、そうすれば一人じゃできないことも叶えられるようになります。

メタ認知とメンターの重要性

ーそこからは順調に?


いえ、大変でした。当初、絵本の発売は今年6月を宣言していたんですけど、4ヶ月程遅れてしまったんです。全ては自分のリサーチ不足が原因で、一つ一つの工程にこんなに時間がかかると思わなくて。


「すでに6月に受注が入っているのにどうしよう…」ってなりました。このプロジェクトはお金のやり取りが発生するのに、そこのツメが甘かった自分に気づいて、パニックですよ。
でも、そういう時こそ自分を冷静さを保たなければと思い、「こういうアクシデントが起きたからこう対処しよう」と考えられるようになりました。


ーそうだったんですね。その時は、誰か大人からのアドバイスがあったのでしょうか?


いいえ、いわゆるメンターのような大人はいなかったんです。
だからこそ、常に今の自分の状況を別の自分が見ているようなメタ認知を心がけるようにしていました。でも、正直すごくしんどかったです。なので、HALOMY さんのように伴走るしてくれる大人がいればどんなに良かったかと思います。自分は「なにくそ!」と思って踏ん張れるタイプですが、こういう状況になったら潰れてしまう人もいて当然だと思います。

スマホとタブレットで完成させたというまめたろうさんの絵本 ROBOT HEART

背中を押してくれるのは過去の自分

ーなぜ、そこまで強く自分のやりたいを推し進められるのでしょうか?


自分のWantを後押ししてくれているのは、これまで積み上げてきたことの自信なのかなという気がします。
些細なことであっても、人に何か感謝されたり、褒められたりという小さな成功体験の積み重ねが大事なんじゃないかと。
うちの親は小さい頃からいつも僕を褒めてくれたんです。こんなことで褒めるか?みたいな小さなことでさえもです。例えば、トイレ流しただけでも褒めてくれたりして(笑)。今思えば、そうしたことが自信につながっていったんじゃないかなと思います。
やっぱり、自分の一番の理解者であり応援者は、過去の自分だと思うんです。なにも最初から大きなことをしなくてもいい。大事なのは、最初から無理だと決めつけて諦めないことです。


ー小さなことからチャレンジしていって、それを周りが賞賛してくれることによって成功のサイクルを回していったんですね。

やりたいことがやれていないというのは子どもに限らず大人にも言えることなのかもしれないなって思っています。 やりたいことがやれない理由は2つあると思っていて、一つは、「やりたいことがある」のにやれないパターン。もう一つは、「やりたいことがない」からやれないって言うパターンです。やりたいことがない場合は、もっともっと自分のアンテナを高く張っていろんなことに興味を持つことだ大事だと思います。
一方で、やりたいことがあるのにやれないっていうは、まず一歩踏み出すことがとても大事です。でも、いきなり大きなことで踏み出すのってハードルが高すぎる。だから僕は、電車で席を譲ってみるとか、そんな些細なことから一歩踏み出します。恥ずかしいから寝たふりしちゃう人もいると思うんですけど、勇気を出しておばあちゃんに席を譲ったらすごく喜んでもらえたとか、そういうのってやってみて初めて味わえる感覚なんですよね。僕は歌が超下手だけど、クラスの合唱では勇気を出して指揮者をやってみるんです。そうすると、それが自信になって、次は学級委員長に手を挙げることも怖くなくなります。

挑戦してたくさん失敗するから、また挑戦できる

ーいろいろやっている中で失敗したことは?

もちろん、たくさんあります。今回の絵本の発売日が延びてしまったこともそうですし、以前、なぜかウクレレに興味を持ちチャレンジしたことがあるのですが、まったく向いてなくて失敗しました(笑)。でも、これもやってみたからこそわかったことです。やってみないことには、失敗するかもわからない。だから、失敗してよかったなぁ、と思えるんです。

ー失敗から学んでいるのですね。

はい、失敗からの学びは本当に大きいです。
僕は毎晩、夜寝る前に反省ノートを書います。失敗って、最初は自分でも受け入れられないじゃないですか。失敗だと薄々感じていてもズルズルやっていっちゃうみたいな。だから、失敗を受け入れる器用さが必要だと思うんです。つまり、反省ノートを書くのは、自分がどこで失敗したから次はどうすればいいかを客観的に考えて、失敗を切り捨てるためです。失敗できる自分がいるから、挑戦できる自分がいるんだと思います。だからこそ、常にフットワーク軽く、いろんなことに挑戦しつづけていたいです!

絵本を通じて世界中に感動を!

ーまめたろうさんが絵本を通じて伝えたいことはどんなことですか?

世界中に感動を届けたいです!これ言うと、鼻で笑われますが。
何かに挑戦していると、心折れることもあるじゃないですか。そんな時に駆け込み寺というか、支えになれるものって必要だと思うんです。僕の絵本がそういう役目を担えればと思っています。「明日この絵本が発売されるから、そこまでは諦めずに頑張ろう!」と思ってもらえるような、そんな存在になれたら最高に嬉しいです。

    <まめたろうさんプロフィール>
    絵本作家まめたろう。千葉県内の進学校に通う高校二年生。(2019年11月現在)
    代表作「ろぼっとはーと 」はアルファポリス絵本児童書大賞奨励賞。
    えほんポストカードを通したチャリティ活動も実施。今年の9月、ついに絵本を発売。
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