【米国レポート】アメリカIvy League・プリンストン大学に潜入

潜入!プリンストン大学

【米国レポート】
アメリカIvy League・プリンストン大学に潜入!

アメリカIvy Leagueの1つであるプリンストン大学に日本語を学ぶセッションがあると聞き、アメリカ在住の日本人としてボランティア参加してきました。
今回ボランティアに参加した理由は二つあります。
一つは、日本語を学ぶ学生たちに正しい日本語と文化を伝えるお手伝いをしたいと思ったから。
そしてもう一つは、様々な国からプリンストン大学に進学してきた彼らが、なぜここで日本語を学ぼうとしているのか、その動機と原動力を知りたかったからです。

歴史ある名門・プリンストン大学

プリンストン大学(創立1746年)は、アメリカ合衆国ニュージャージー州プリンストンに本部を置き、これまでに2人のアメリカ大統領や数多くのノーベル賞受賞者などを輩出している名門大学として知られています。
また、アメリカ建国(1776年)以前に創立されたIvy Leagueの中でもハーバード大学、イェール大学に次いで3番目に古い大学です。建物は当時のままのものも多く、学内を散策するだけでも中世ヨーロッパを思わせるような風情を味わうことができます。

プリンストン大学の建物

こちらは食堂です。食堂ですら歴史を感じるおもむきにうっとり…
今日のセッションはこちらの食堂で軽食をとりながらラフに行うということだったので、私も学食をいただくことに!

プリンストン大学の食堂

プリンストン大学でなぜ日本語を学ぶのか

私がテーブルをともにしたのは、アメリカ、中国、インド、フランスから来た学生でした。彼らの専攻はComputer Science、Material Science of Engineering、Social Science・・・と、なんだか難しそうなものばかり。果たしてボランティアスタッフとして彼らの学びに貢献できるのか、不安はマックスに…汗

ところが、そんな不安もよそに、みんな席に着くや否やしゃべる、しゃべる!その勢いたるや、関西人の私でさえ圧倒されるレベルです(笑)話題は、好きなマンガや最近のニュース(というよりゴシップ)、今度の休みに何をする予定か、来期の選択授業は何がいいか、などなど。もちろんすべて日本語です!!

ところどころ文法が間違っていたり、選択する言葉のニュアンスが違っていたりするので、そこを教えるのがボランティアメンバーの役目とのこと。それなら私でも大丈夫!と安心していた矢先、一人の学生から質問を受けました。

学生「”専門”と”専攻”はどう使い分けるんですか?」

むむむ・・・!!!今まで感覚的に使い分けていたけど、うまく説明できるかな?と一瞬悩みました。念のため辞書で確認してから、「”専攻する”は、ある特定の学問の分野を学ぶこと。一方、”専門とする”は、学問に限らずある特定の分野に従事すること」と図を交えて解説しました。

ちなみにその時の図(笑)

専攻と専門

真の目的は語学の先に

日本人の私ですら、この言葉の違いを考えたことなどありませんでした。そこで、私はこの学生に聞いてみました。

 

私 「なぜこの二つの言葉を知って、さらに微妙な意味の違いを知りたいと思ったの?」

学生「前に『私は大学でGraphic Novels and ComicsとPsychologyを専門にしています』と言ったら、『それは”専攻”だよ』と言われのだけど違いがわからなくて…。」

彼女はGraphic Novels and Comicsを専攻する中で、「視覚とそのときに加わる言葉の選択が相手の理解や感情にどのように影響するか」を学んでいるとのこと。だから、細かい言葉の選択がとても気になるのだそうです。

そして、「日本のマンガは描写がとても丁寧でセリフもマッチしている。さらには、ストーリー性もあっておもしろい!私もそんなマンガを描けるようになりたいの!」と言って、描きかけのマンガ(マンガを描くのが宿題らしい!!)を見せてくれました。

なるほど、彼女のワクワクの源泉は日本のマンガなんですね。

また、別の学生は日本食が好きで、日本食のレシピ本を日本語で読めるようになるために日本語を勉強しているのだそう。

このように、彼らにとって日本語は自分の興味を満たすための単なるツールで、真の目的は語学の先にあるのです。だからこそ、語学の習得は苦ではないと言っていたのが印象的でした。好きなことを見つけ、単にそれを楽しむだけではなく、「もっと知りたい!」と興味をもって探究するモチベーションがすべての学びに繋がっているのですね!!

「やりたい!」を語る時間はワクワクに満ちている

専攻している科目も趣味も違う彼らですが、全員に共通するのは自分の「やりたい!」という思いのもと、自らの道を選択しているということ。 実は、今回の日本語セッションには高校生も参加していました。「なぜ大学のセッションに高校生がいるのだろう?」と不思議に思っていたのですが・・・ アメリカでは、高校での成績が優秀な場合に、地域と連携する大学の講座(AP:Advanced Programといいます)を受けることができます。今回参加していた高校生はプリンストン大学のAPを通じて大学生と出会い、このセッションを紹介してもらったのだそうです。高校生と大学生が一緒になって日本語の先にある「やりたい!」を語る時間は、まさにワクワクに満ちていました!!

※左手前が筆者

Reported by吉田和加子(米国ボストン在住)

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