【大切なことはただ1つ】大学入試改革への対応方法 

今回の大学入試改革騒動で、戸惑い、不安を抱いている子ども達や親、教員を始めとする教育関係者は多いと思います。
もし、試験の方針決定で人生が左右されると思っていたら、少し立ち止まって考えて見ませんか?

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大学入試改革になぜ振り回されてしまうのか?

令和元年11月1日に大学入試英語成績提供システムの導入が延期されたことに続いて、12月17日には大学入試共通テストの国語と数学での記述問題の導入見送りも発表されました。これに対して「今まで準備してきたことが無駄になった」とか「対策してきたのに急な変更で振り回された」という意見を目にします。

ここで確認しておきたいのは本来、教育改革は大学受験改革の話ではなかったという事実です。

もちろん今回の大学入試改革騒動で、戸惑い、不安を抱いている子ども達や親、教員を始めとする教育関係者は多いと思います。先行きの不透明感に不安を抱くことは人間心理として当たり前のことですが、もし、試験の方針決定で人生が左右されると思っていたら、少し立ち止まって考えて見ませんか?

大切なことは試験内容の変化に対応することではなく、試験に対する考え方をどう変えるかではないでしょうか?

今までの入試対策では、学校も塾も生徒自身も保護者も教科ごとに問題の傾向を分析し、より早く・正確に解けるテクニックを教え学んできました。
今話題になっている大学入試改革によって、選択式が記述式になったとしても、『対策をする』という行為が意味するのは教科ごとに問題傾向を分析し、より早く・正確に解けるテクニックを考え習得しようとすることに変わりはありません。

問題が変わろうとも、それに対応する”思考”はまったく変わっていないことに気が付くのではないでしょうか。

ここには、従来の正解があるものに対して、テクニックで対応してきた教育から抜け出せない思考が根強くあります。『問題には何か決まった正解がある』と考えるため、いちはやく正解の情報を入手し、傾向を分析しようとするため、正解が不確定な今の状況に対して、焦りが沸き起こり、変化すること自体に振り回されたように感じてしまいます。

大切なことはマインドセットを変化させること

教育改革で教えるべき大切なことは、変化することを捉えて変化の流れを楽しめる人になることではないでしょうか。

我々の受けてきた受験教育の大部分は、正解を覚え、不得意な教科には解法テクニックで対応して行くものでした。しかし、変化が多く、予測できないこれからの世の中では、【課題を自分で見つけ】【正解のないものに臨み課題を解決していく】人材を育てる教育が必要です。

教育改革で求められていることは、自分の能力は生まれ持って決まっているという『カチコチのマインドセット』ではなく、自分の能力は、経験や努力によって向上できるというしなやかなマインドセット(グロースマインドセット)を育て、正解のない問いに自分で選択肢を作りる意思決定力を伸ばす機会を提供していくことでしょう。

マインドセットが育っていたとしたら、大学入試が不確定であることへの不安よりも、変化自体を楽しむワクワクを増やすことができます。

マインドセットを変化させるメリットは、大学入試改革だけの話ではなく、例えば将来の仕事に対する不安にも当てはまります。

AIがあることによって、仕事がなくなるという不安をいだく人も多いことでしょう。見方を変えるマインドセットで見直してみると、経理の知識がなくてもお店を持てる人が増えたり、これまで自分が不得意とする分野をAIに任せる等いい側面を見つけることができます。変化があったからこそ、今までは到達困難だったことも、簡単に出来るようになるとワクワクしてくるマインドを持ってチャレンジしていけます。

大学入試に限らず、これからの人生は様々な変化に遭遇するラッキーな時代です。 変化することを捉えて変化の流れを楽しむというマインドセットを身に着けて人生を楽しんでいきましょう!

文責:森川大地