いま、大人に求められている着眼点の変化

大学入試改革への対応について、マインドセットの変更が大切であるというコラムを掲載しました。

では、大人たちはどの様に子どもたちに関われば良いのでしょうか?

どうすれば、大学入試改革に『対応』するのではなく、『変化することを捉えて変化の流れを楽しむというマインドセットを身につける』機会を用意できるのでしょうか?大人という立場を親と教育に関わる者に分けて考えてみました。

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親としての関わり方

生まれたての我が子を抱き、「元気に育ってもらえたらそれだけでいい。」と思っていても、成長するにつれけて、何かスキルを身につけてほしい、賢くなってほしい、、、とつい思ってしまいませんか?

「学校ランキング上位の大学であればある程、将来就職の時も良い選択肢が増えるだろう」と、偏差値の高い大学に行ってほしくなってきます。

しかし、こどもが変化が早く未来が予想しにくい時代を楽しめるマインドに育つためには、親としては、”イイ大学”の基準を偏差値でなく子どもの興味関心を判断軸にすることをおススメします。

もし東大の偏差値が低かったとしたら、あたなは東大の教育方針・教育環境に納得し、自分の子どもを東大へ送り出し、東大で4年間学んで成長して欲しい、成長できると心からと思えるでしょうか? 「偏差値」というを判断軸を思い切って捨ててみましょう。

少し先が分からない時代だからこそ、「今」を最大限楽しみ、その結果として能力が開発されるように、子どもの興味・関心にフォーカスした進学の意思決定をサポートしていくことが重要です。

最近お子さんや生徒さんたちと話しをしていますか?
彼、彼女はどんなことに興味・関心を持っていて、将来どんなことをしたいと思っていますか?

教育に関わる者としての関わり方

”教育者”としては、「知識を教える」という役割から、「マインドを育てる機会提供」や「学ぶことの意味づけを行う」役割へと、”教育者の役割自体が大きく変化している、という現実を認識していく必要があります。

教育者として「人を育てる」という大きな役割自体に変わりはありませんが、”全体”を指導するというけん引役から、個別最適化される教育、プロセスや個人の強みにフォーカスをした伴走スタイルへと教育者としての「やり方/進め方」大きく変えることが求められています。

このような機会を提供する教育の場として、従来の座学ではなく、経産省が推進する個別最適型のPBL型(Project Based Learning)の教育プログラムが取り入れられつつあります。

そして親・教育者の双方の立場から共通していることは、”こどもの能力をみる”ための大人たちの着眼点を「テストの点数」や「偏差値」という簡単に数値化できるものではなく、①興味関心、②強み、③プロセスの3つフォーカスするということです。 子どもが何に熱中しているのか?どのようなことを難なくこなせているのか? どのように取り組んでいるときに楽しそうなのか? 観察していると、数値には現れない子どもの輝きに気が付けるのではないでしょうか?

参考文献:松村 亜里. 世界に通用する子どもの育て方. WAVE出版, 2019, 240p

文責:森川大地